広島テレビの人気女子アナウンサー・馬場のぶえさん(プロフィールはコチラ)が書いた『ドタバタかいご備忘録』が、ザメディアジョンから2020年3月に発行されました。
↑「FLAG! WEB」の書籍紹介より引用
アナウンサーと母親、そして親の介護という3つを掛け持ちしながら、ときには苦悩し、ときには励まされ過ごした最愛の母との時間を綴った、笑いと涙があふれる12年間の介護記録・・・。すぐに広島県内の書店で大ヒットとなり、ベストセラー入りを果たしました。
この本の編集を担当したのはザメディアジョンプレスの石川淑直。彼に制作秘話やこだわったところなどを聞きました。
●プロフィール=石川淑直(イシカワ・ヨシナオ)。株式会社ザメディアジョン・プレスの編集者。釣り好き。
■『ドタバタかいご備忘録』はどんな本でしょうか!?
広島テレビアナウンサー・馬場のりこさん初の著書で、ご自身のお母さまの12年間の介護記録です。
49歳で徐々に体の自由がきかなくなるパーキンソン病を発症され、61歳で認知症と診断されたお母さまと、ともに歩んだ日々の記録が馬場さんご自身の言葉で、綴られた一冊です。
■編集者として、どんなことをしたのですか!?
この本は、広島テレビのホームページ内にある馬場さんのブログに綴られたものをまとめたものですが、そのままの形で本にするだけでは、本としての付加価値がありません。
基本的に原稿は、筆者である馬場さんに作成していただきますが、より読みやすいように章立ての作成、加筆削除箇所、表紙のデザイン、誌面デザインなどを提案し、馬場さんと共に考えていきました。
■この本を編集する上でこだわったことや工夫したことは何ですか!?
馬場さんご自身の言葉が読者に届くよう、飾らない言葉で原稿を制作していただきました。
介護というテーマは、正直なかなかとっつきにくいジャンルです。そこで、一度読み始めたら最後まで一気に読み進めてしまえるような、読みやすい章立てや文章、文中の言葉遣いを意識しています。
本や雑誌は、論文やレポートではないので、読者がいかに楽しく読み進められるかが重要だと考えています。
難しい言葉や専門用語を多用すれば、かっこよく仕上がる感じもありますが、「難しい事柄を簡単な言葉で説明する」ことこそが、いい編集・いい文章だと思います。
■どんな人に読んで欲しいですか!?
介護というテーマは、これから誰の身の上にも起こりうる問題です。
ですが、決してマイナスに考えるのではなく、どんな気持ちでそれを自分自身の気持ちや生活に受け入れるか、介護を経験していない方々にせひ読んでいただきたいです。もちろん、介護を今まさにされている方々にも。
「一人で抱え込まないことが一番大切」と馬場さんがおっしゃるように、この本を通して前向きに介護をとらえられる一つのきっかけになればと思います。
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